酒は良きもの。

2021年06月30日

古来より酒は、伝統的に農産物の加工品として私たちの生活になくてはならない文化として根付いています。

そして酒は人と人とを繋ぎ、心身を癒すという大切な役割も担ってきました。

しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の名のもと、飲食店における時短の政策により、今や飲酒は憚られ、酒類のみが一方的な制限下に置かれています。 

この状況に私たちは「なぜ、酒の提供が制限されるのか」ということの根拠を問うと共に、飲食産業とその関連産業で働く人々の仕事を守るための声を上げざるを得ません。

と同時に、私たち酒類製造者、提供者のなすべきこととして、飲食の場におけるマナー・エチケットの改善・向上のための活動に積極的に関わる覚悟をお伝えしたいと思います。

●日本の外食文化と関連産業の火を消さないでほしい

 日本国内のみならず世界各国でも人気を博す日本食や日本の酒を根底で支えているのは、外食産業のみならず、農水畜産物の生産者、私たちのような酒蔵・飲料生産者、各酒販店などの流通関係者、そして、お店で使う器や備品の供給者に至る数多くの事業者とそこで働くスタッフたちです。

もちろん、東京オリンピックやパラリンピックで世界からの賓客をもてなすのも私たちの仕事のひとつでもありました。

 現在の飲食店における時短営業の政策は、酒類の製造業者にとっても関連する業界にとっても日々の営みの火を消しかねない問題であり、死活問題でもあります。

 今もアフターコロナの時代においても、日本の豊かな飲食の文化は、身近な生活の中においても、広く海外と関わる方々にとっても必ず役立つものの筈です。

どうか、日本の伝統産業である酒蔵をはじめ、世界に誇る飲食産業と関連産業の火を消さないでほしい。

 私たちは、飲食店の時短および酒類の提供制限政策の見直しを要望します。

令和3年6月30日

和醸和楽

会 長 車多一成 株式会社車多酒造

次期会長 橋場友一 泉橋酒造株式会社

会員一同